3161234 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

38.ボーダー

WHATSMAN@NNN

今日は、意地のまんが道。
先日、仕事がひと段落したこともあって、
地元のマイメン、ソウヤとサシの漫画喫茶。
三時間パックで入店も、
気付いたときには(@スタ誕)、
まさかの4時間を経過。
明け方まで(@長渕)をすごした。
パラパラ読みの王道の俺は、
その間、20数冊読んだんだが、
1巻から、完読したのが一個あった。
今回はそれを取り上げてみる。

迷走王.jpg
迷走王 ボーダー@原作:狩撫麻礼/作画:たなか亜希夫

原作の狩撫麻礼といえば、
このまんが道でも取り上げている
「オールドボーイ」の原作者。

「オールドボーイは、
土屋ガロンやねえかっっ」

という、ヘッズの声も聞こえてきそうだが、
危ぶむなかれ@猪木/一休

前のまんが道でも書いているが、
同一人物。
※あくまで、噂。
とにもかくにも、
名前を使い分けるスタイル。
RZAとボビーデジタル、
朝森高雄と梶原一騎、
史村翔と武論尊、
綾小路翔とDJオズマ、
マー(@ハーベスト)とChae Jinki、
みたいなものか。
いや、それよりもすげえ。

狩撫麻礼の別名としては、

・カリブ・マーレィ
・土屋ガロン
・ひじかた憂峰
・St.ジェームズ
・不動チカラ
・塚本JOY
・安刀乱地巣

などがあるらしい。
AKAの王道。
もっとあるみたいやし。
名前から固定されるイメージを嫌って
意図的に変えているだろうから、
あまり暴くのはよくねえことかも。
まぁ、これくらいはネットを検索したら
出てくるレベルなのでアリやろう。

で、作画。
たなか亜希夫。

今は、クソ有名になったから、
すでにピンときてる人も多いはず。

「軍鶏」

の作画担当の人。
考えてみると、
このボーダーは、20年くらい前の漫画なので、
軍鶏から連想して、
若い人なのかと思っていたが、
40はこえとるんやろう。
と、思って検索したら、
1956生まれ。現在50歳。
50にして、軍鶏のタッチはスゲエ。
っていうか、逆に経験が出してくる絵かもしれんけど。
最近は、グロコスなんかも、おもしれえ。

それはそうと、
話をすすめる。

迷走王 ボーダー。

大まかな内容については、WIKIPEDIAの引用を。

+++++++++++++++

いい年をして
安アパート「月光荘」の便所部屋で
その日暮らしの極貧生活を送る粗暴な蜂須賀と、
同じく無職で素性不明の久保田、
東大志望の浪人生(のち合格)で、
蜂須賀に迷惑をかけられながらも行動を共にする木村の三人が
巻き起こす騒動を描いた物語。
自分たちから見て「あちら側」と称した世界(つまり吐唾すべき一般人の世界)と
「こちら側」との境界線上を行く者という意味で
「ボーダー」という生き方を選んだ三人の生き様を、
時にはリリカルに時にはコミカルに描く。

(迷走王 ボーダー/WIKIPEDIAより)
+++++++++++++++++

時代背景は、80年代中期。
ジブラ風に言えば、超バブリーってヤツ。
夕焼けにゃんにゃんとかの時代。
女子大生ブームのころ。
オレでさえ、まだまだ小学生。

とにかく主人公(?)の蜂須賀がマジですげえ。
全部読むと、過去が明らかになってくるんだが、
それをここに書くと台無しなので、書かんが、
このキャラに惹かれるヤツは多いはず。

っていうか、
逆に、惹かれすぎて、
影響を受けたら、
とんでもないことになる。

原作者の名前から、
ピンと来る人もおるかもしれんが、
レゲエの、っていうかラスタファリアンの
思想が確実にある。

まぁ俺的に、
ラスタファリズム等に関して、
詳しくねえから、
なんといえないが、
所謂「バビロンシステム」に対して、
中指を立ててる匂いがあるわけよ。
それが、この漫画で言う
「あっち側の世界」
と、オレはおもっとる。

余談ではあるが、
バビロンって言葉は、
レゲエシーン、ひいてはHIPHOPシーンにおいても
頻繁に使われる言葉だが、
その本質的な意味を説明してる物は
ほとんどない気がする。
当然、おれ自身、レゲエの人ではないので、
必死になって探したわけじゃないからあれなんだが。
オレが思うところとして、
エチオピアのこととから、マーカスカーベイ云々といった、
背景的なことを書いているものは良くあるだけど、
その言葉をラスタの人たちが使い出したときの
根本的な意味を示したものがあまりねえ気がしとるってこと。
まぁ、いまさら書く必要もねえほど、
基礎中の基礎ってことなんかもしれんけど。
だから、
オレもなんかなしのイメージを把握しとるってレベル。
っていうか、
そのイメージすらもまちがってるかも。

そのバビロンに対して、
あーだこーだ言ってる人も多いけど、
日本で普通に生活しとけば、
多かれ少なかれ、
そのシステムに加担してるとオレは思うわけで。
当然、ソルジャーとして、
戦ってる人もいるんだろうけど、
そうじゃない人が大半じゃねえかと思っとる。
モノホンはおるのは間違いないけど。

この漫画の蜂須賀は、
ソルジャーとまではいえんかもしれんが、
確実に、現在の社会体制、
搾取する側とされる側の構造に
うんざりとしとるわけよ。

話を戻そう。
たぶん、上記の似非な
分かった風なことをいう、
また以下にもそれらしい雰囲気で、
ものを言う似非哲学者なアーティストを
すぐに見抜き、
そいつらに対しても辟易としてる。

それから、この漫画の肝として、
蜂須賀が語るクソスゲエパンチラインってのがある。

俺的に、一度のパラパラ読みで、
手元に資料がないため、
クソあやふやだが、覚えてる範囲で上げてみよう。

「無為こそ過激」
「目に視える世界しか信じない連中に理解されたためしはねえ」
「何もしないでブラブラしてんのが、一番の力技なんだぜ」
「目的までもう一歩の時…、足を引っ張るのは 敵じゃなくて 必ず味方だった」
「一番美しい日本語を教えてやろう・・・、『サヨナラだ』」
「大事な場面で俺はいつもあんな具合に体が動いちまう…」
「迷路こそ、オレのフィールドだ」
「批評するのは、オトコのオバサン」
「魂は伝達するってことは信じてるぜ」

ほかにも、いろいろあった気がする。
最初に、バビロンシステム云々を書いたため、
レゲエ一直線かと思いきや、
この漫画のクソスゲエ構成を見せ付けてきたのが、

ブルーハーツの歌詞を載せるのに
何ページも使い切る部分。

ブルーハーツをクソ上においとる。
何巻か忘れたが、
いきなり、ロクデナシの歌詞を見開きで使ってくる。
その次のページは、キスして欲しい、かなんか。
またその次も。
まじでクソ焦るしかなかった。
隣にすわってた、ソウヤに

「これ見てん」@オレ

を出さずにおれんかった。

マジでトンでもねえ展開よ。
後、ソウルミュージックもかなり出してくる。

漫画の展開は
結構現実離れしてるから、
感情移入するタイプの漫画じゃないが、
その痛快さ、その生き方の渋さに
兎にも角にも惹かれてやまんハズ。
アウトローよ。

ボブマーレイ、ブルーハーツ、オーティスレディング等
が好きな人は、
読んでも損はねえ。
っていうか、
はっきり言わせて貰うと、
これはクラシックよ、マジで。

ってことで、
オレの揃える漫画リストに、
名前が速攻で挙がった。

中古屋を回る日々やろう。

今日はこんなもんで。

ピース。


© Rakuten Group, Inc.